高齢者の交通事故について考えてみました。
昨日の報道では、70代の男性が交通事故を起こしたとのことです。
高齢者の一人として、他人事ではありません。
なにせ、趣味の一つが全国をマイカーで旅することですから。
少し前の報道では、ある評論家が、高齢者は毎年運転免許の更新をさせるべきだと論評されていました。
それって年齢差別でしょ!って、小生はつぶやきましたが。。。
ネットを検索して、目に飛び込んできたフレーズが;
「老年の悲劇は老いているところにはなく、まだ若いと思うところにある。」です。
そういわれると、否定はできません。
さらに追い打ちをかける文章です。
「運転シミュレーターを使った実験によれば、交差点で迫ってくる対向車を認識して回避するまでの時間的余裕は、若者だと平均1.9秒でしたが、70代の高齢者の平均時間は1.2秒だったのです。つまり高齢者の方が危険を認識して、回避するまでの時間が若者比べて、平均で0.7秒も遅いことになります。」だって!
それも事実でしょうね。多分・・・・(汗)
自動車メーカーだって、最近は、自動運転機能の開発などに本腰を入れてくださっています。
それにおんぶにだっこをするわけでもないのですが、それらの機能が実用化されれば、年齢に関係なく、交通事故は減少するのではないかと期待をします。
ここで再び疑問です。
本当に高齢者の自動車運転は危険なのだろうか?
警察庁交通局が、毎年、交通事故発生状況についての報告書を公表していますので、それを調べてみました。
もっとも最近の報告は、平成27年における報告書で、平成28年3月30日付けで公表されていました。
むむむっ!
相対人数で言えば、若者の方が交通事故を起こす比率(年齢層別、運転免許保有者あたりの事故件数)は多いではないですか。
16~19歳、次いで20~29歳、その次に80歳以上が続きます。
30~79歳までは、ほぼ同じくらいの比率です。
さらに、交通事故の絶対件数の比較です。全人口のうちの高齢者の数が増加している現在、高齢者の事故件数が増加するのも頷けるところですが、突出しているわけでもなさそうです。
これって、
高齢者を目の敵にすることに矛盾している??
いずれにせよ、他人のふり見て、わがふり直せといいます。
くれぐれも、安全運転に気を付けて、交通事故を起こさないようにしなくちゃね。